概要 †
- 入試
偏差値 | 河 | 共 | 前期82% |
河 | 二次 | 67.5 |
駿 | 全国 | 68 |
再受験 | かなり寛容 |
定員 | 107 | 前期100、推薦7 |
編入試験 | なし |
調査書 | 点数化なし |
過去問 |
|
- 配点
前期 | 共:二次 | 450:600 |
共通テスト | 国100・数(2)100・理(2)100・外100・社(1)50 |
二次試験 | 数200、理(2)200、外200、面接、小論文 |
後期 | なし |
- 推薦入試
定員 | 7 |
評定平均 | 4.3 |
出身地 | 制限あり |
浪人 | 4浪可 |
科目 | 共通テスト、面接、小論文 |
解説 †
- 京都府京都市の中心部に位置する国内で有数の長い歴史を持つ伝統のある単科医大である。その起源は1872年の粟田口青蓮院内の仮療病院にまで遡る。旧六医科大学と同レベルの格を有するが、本学も旧医専からの流れであり、旧制の官立大学を経ていないので旧六医科大学には含めないこととなっている。
- その歴史は確かなものであり、関西地区では京都大学医学部、大阪大学医学部に次ぐ力を持っており、入試難易度も大学の歴史と立地の良さから旧帝国大学レベルを要求される。京都御所からも非常に近い。京都府下で多くの関連病院を抱えており、府下の勢力は京都大学医学部にも勝るとも言われている。隣県の関連病院も多い。京都府下での医局の地盤が強固なため、将来京都で開業医をしたいという層に非常に人気がある。
- 現役・一浪専有率が高めだが、面接点数化が廃止されてからは多浪・再受験組が増えた。特に鴨川を挟んで目と鼻の先にある京都大学の理系学部卒の再受験組が多い。学年によっては浪人生や再受験生が非常に多い学年もある。
- 募集形態はほとんど一般入試、それも前期試験でまとめて募集する学力重視の傾向となっている。推薦入試もおこなってはいるが、定員は7名と少ない。問題難易度も高く、高学力の者が合格する試験である。
附属病院 †
- 京都府立医科大学附属病院(京都府京都市上京区)
- 京都府立医科大学附属北部医療センター(京都府与謝郡)
- 京都府立医科大学小児医療センター(京都府京都市上京区)
- 京都府立医科大学附属脳・血管系老化研究センター(京都府京都市上京区)
- 京都府立医科大学創薬センター(京都府京都市上京区)
- 京都府立医科大学がん征圧センター(京都府京都市上京区)
- 京都府立医科大学再生医療・細胞治療研究センター(京都府京都市上京区)
入試の変更点 †
2021年 †
- 前期試験、学校推薦型入試において、小論文が追加された。
一般入試傾向・対策 †
- 2009年入試より前期100名一括募集となった。難問を解くタイプの入試となっている。
- 2次試験は全科目、難易度が高い。
- 合格者最低点は700点弱となることが多い。
- 共通テスト400点、二次試験350点を目標としたい。これぐらいが平均点である。
英語 †
- 大問4つ120分。長文問題2題、空欄補充1題、英作文1題となる。問題文、設問全て英語となる。
- 正誤判定では、正誤以外に文章中に記載がない「N」という選択もあり、難易度の上昇に寄与している。自由英-作文は150語の設定であり、全国でも最長の部類に入る。英文量は多く、120分でもスピードを落とすと時間が足りなくなる。関西の国公立医学部では質・量ともに最難である。
数学 †
- 大問4つ120分。
- 単科医大特有の計算過程が複雑な問題が多い。空間図形が頻出である。数学�からの出題がメインとなる。解答スペースも広くないので、計算過程を簡潔にまとめる能力も求められる。
- 2016年試験の大問1においてデータと分析が出題された。これは、出題者の専門が統計であるから出しやすかったのかもしれない。
理科 †
- 化学は日本全国でも有数の難しさ。物理も難化傾向。
- 生物も高度な思考力が問われる問題が多い。大学受験の枠を超えた問題が見られる年もある。
合格ライン †
歴代の最低点から判断すると、700-720点/1050点あれば安心。
- 合格者得点
年度 | 最高点 | 最低点 | 平均点 |
2019 | 837.8 | 669.6 | 719.4 |
2018 | 882.6 | 690.0 | 742.6 |
2017 | 846.7 | 713.9 | 750.7 |
2016 | 821.7 | 686.7 | 723.1 |
※満点は1050点
参考:京都府立医科大学
共通テストの得点がボーダー前後(87-89%程度:2次換算で390-400点程度)であれば、2次試験では600点中300-330点(50-55%)取ればいい。共通テストが悪くても(84-85%程度)、2次で挽回可能ではある。
各科目の目標点としては、年度によって難易度に差はあるが
数学 30-40%(1完+部分点)
英語 55-65%
理科 60-70%
くらいあると安心できるだろう。いずれかの科目がこれらより低い場合は、他の科目で大きく挽回しないといけない。
数学が難しいだけに、英語と理科で勝負が決まる。どちらもまずは6割を目指してほしい。数学は、小問が細かく設定されているので、完答を狙うよりも、細かく部分点を取りに行くhit and away方式がよい。完答が0問でも合格している人は多い。一方、数学が難しいことを逆手にとり、数学で3完以上して合格する人も学年に1人、2人はいるが、これはレアケース。
追記:2017年度は数字が易化した影響で、最低点が700点を超えた。要確認。今後この傾向がつづくか?
面接 †
- 面接は面接官3名対受験生1名の形式で、約10分。出願順に2日目の午前から割り当てられる。
- 医師及び医学研究者となるにふさわしい資質、適性を欠くと判断されれば、大学入試センター試験及び第2次学力試験の成績にかかわらず不合格とする。
- スーツあるいは制服。
- 一次面接で通過しない場合は二次面接を受けることになる。二次面接では、面接官は学長を中央に、5名対受験生1人の形式。
- 一次面接ではっきりと受け答えできていれば、二次面接に進むことはそうない。
- また、もし二次面接に行っても、合格している人はいるので、安心してほしい。
過去の一次面接の質問例
- 試験の出来はどうだったか。
- 尊厳死について、医師ならばどのように対応するか。
- 看護師ではなく医師を目指した理由。
推薦入試 †
推薦枠は7名。センター試験が765/900(85%)未満だと応募できない。京都府地域医療確保奨学金(15万円/月)を受けることと、大学卒業後の9年間、京都府が指定する医療機関での勤務or研修をすることが条件である。
入試結果 †
志願状況 †
- 前期
年度 | 募集 | 志願 | 受験 | 合格 | 志願 | 実質 |
2020 | 100 | 249 | 225 | 101 | 2.5倍 | 2.2倍 |
2019 | 100 | 301 | 278 | 100 | 3.0倍 | 2.8倍 |
2018 | 100 | 288 | 270 | 100 | 2.9倍 | 2.7倍 |
2017 | 100 | 301 | 286 | 100 | 3.0倍 | 2.9倍 |
2016 | 100 | 320 | 302 | 100 | 3.2倍 | 3.0倍 |
2015 | 100 | 352 | 325 | 100 | 3.5倍 | 3.3倍 |
2014 | 100 | 414 | 375 | 101 | 4.1倍 | 3.7倍 |
2013 | 100 | 397 | 368 | 101 | 4.0倍 | 3.6倍 |
2012 | 100 | 431 | 381 | 100 | 4.3倍 | 3.8倍 |
- 推薦
年度 | 募集 | 志願 | 受験 | 合格 | 志願 | 実質 |
2020 | 7 | 13 | 13 | 7 | 1.9倍 | 1.9倍 |
2019 | 7 | 20 | 20 | 7 | 2.9倍 | 2.9倍 |
2018 | 7 | 21 | 21 | 7 | 3.0倍 | 3.0倍 |
2017 | 7 | 27 | 27 | 7 | 3.9倍 | 3.9倍 |
2016 | 7 | 29 | 29 | 7 | 4.1倍 | 4.1倍 |
2015 | 7 | 22 | 21 | 7 | 3.1倍 | 3.0倍 |
2014 | 7 | 22 | 22 | 7 | 3.1倍 | 3.1倍 |
2013 | 7 | 26 | 26 | 7 | 3.7倍 | 3.7倍 |
2012 | 7 | 25 | 25 | 7 | 3.6倍 | 3.6倍 |
年齢別入学者数 †
年 | 性 | 18歳 | 19歳 | 20歳 | 21歳 | 22歳 | 23歳 | 24歳 | 25歳 | 26歳 | 27歳 | 28歳 | 29歳 | 30〜34歳 | 35〜39歳 | 計 |
2020 | 男 | 42 | 23 | 7 | 2 | 1 | 1 | | | 1 | | | | | 1 | 78 |
女 | 18 | 6 | 2 | 2 | 1 | | | | | | | | | | 29 |
2019 | 男 | 30 | 33 | 4 | 4 | 1 | 1 | | | | | | 1 | 1 | | 75 |
女 | 19 | 11 | 1 | 1 | | | | | | | | | | | 32 |
2018 | 男 | 37 | 31 | 5 | 2 | | | 1 | 2 | 1 | | | | | | 79 |
女 | 12 | 10 | 2 | 1 | 2 | | 1 | | | | | | | | 28 |
大学生活 †
進級 †
- 全国の医学部の中では、標準的な難易度。
- 理不尽な留年、再受験生への差別もきいたことがない。
- きちんと努力して、試験の点数を取る人を正当に評価している印象がある。
- 入学から卒業までに学年の2-3割程度が入れ替わる。
- 一般教養を学ぶ1年生では、よほど出席回数が足りない人を除けば、留年しないとされる。
- 基礎医学を学ぶ2、3年生から次の学年への進級が厳しく、それぞれ5-10人程度落とされる。
- 臨床医学を学ぶ4年生では、5年生への進級要件にCBT・OSCEの合格が含まれる。
- CBT留年は毎年2-3人。
- 卒業要件には、卒業試験に合格することが含まれているが、卒試に合格できず卒業できない人はいない。
- 国試合格率を上げるために卒試でふるいにかける、ということもいまのところ無いようだ。
- 追記: 2017年2月の学内向け教育会議で、これまで各診療科別であった卒業試験を、2日間の統合試験化するとの発表。いつからの導入かは現時点で分からず、詳細は不明。
- 大学にはトータル最大10年間、また各学年に最大3年間まで在籍できる。
- 1学年を3回以上留年する、あるいは大学の在籍期間が10年を超えるとなった時点で、除籍処分となる。
口コミ †
参考 †
コメント †
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