概要 †
- 2020年度入試において和歌山県立医科大学が志願倍率2.06を記録した。一般定員64名に対して134名の志願者であり、これは地方国公立医学部では非常に少ない値である。歴史的に見てもこれだけの低値を示したことはほとんどなく、2016年の徳島大学医学部が志願倍率2.4倍、推薦組の抜けた実質倍率1.8倍を示したことはあった。当時でも異例の倍率であったが、今回はそれをも凌ぐ値を示している。今年の和歌山医大の実質倍率は1.5付近になってしまうのであろうか。(その後、一般+地域の受験者151名であり、定員79名に対して1.9倍の競争率となった。一般、地域別の受験者は不明。)
- 今回は倍率が低値であるというだけでも異例の事態であるが、その出願動向にも注目したい。例年出願の中間ポイントとなる金曜日終了時点での志願倍率は0.31であった。この時点の倍率から2〜3倍した値がおおよその最終倍率である。しかし、今回の0.31を3倍しても2倍には到底届かない。これは、出願開始後すぐに出願する早期出願層が少ないことを示している。現に、出願開始3日目の時点ではなんと0.05倍というほとんど出願されていない状況であった。そうした状況をみて週明けに晩期出願層が出願してペースは上がったが、いかんせん絶対数が少ないので2.06止まりとなった。
- 今回の要因としては、医学部人気と隔年現象(2019年:4.7、2018年:2.8)だけでは説明がつかないと思われる。この大学自体が平穏すぎて、取り立ててイベントもなかったことがいい意味で注目されずに今日に至ったのか。現にこのページも和歌山医大のページだけが過去のフォーマットで構成され、更新の機会を逸している。
- 次はどの大学だろう?
アンケート;【記録とは】『次はどこと予想?』【塗り替えられるもの】 †
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