#author("2021-08-29T17:00:14+09:00","","")
#ref(http://www.saijuken.com/gazo/matu.jpg,nowrap,信州大学医学部,320x210)
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*概要 [#p9ad734c]
-大学
|創立|1873年|
|設置|1949年|
|医学部設置|~|
|所在地|長野県松本市旭3-1-1|
|校舎|松本&br;長野工学&br;長野教育&br;伊那&br;上田|
|学部|人文学部&br;教育学部&br;経法学部&br;理学部&br;医学部&br;工学部&br;農学部&br;繊維学部|
|[[進級>国公立医学部の進級と留年]]|かなり緩い|
|[[ス卒>ストレート卒業率]]|80.8%|
|分類|[[新制八医科大学]]|
|地域別|[[北信越地方の医学部]]|
|HP|http://www.shinshu-u.ac.jp/|
|>|https://www.shinshu-u.ac.jp/assets/img/guidance/philosophy/symbol/ph_symbol02.png|

-入試
|[[偏差値>国立医学部の偏差値]]|河|共|86%|
|~|~|二次|65.0|
|~|駿|全国|64|
|>|>|再受験|かなり寛容|
|>|>|定員|120：前期95・推薦25|
|>|>|[[編入試験:http://www.saijuken.com/gakuwiki/]]| なし|
|>|>|調査書点数化|あり|
|>|>|過去問|#amazon(4325236546,left,信州大学)|

-[[一般入試配点>国公立大学医学部の配点]]
|前期|共：二次|450：600|
|~|共通テスト|英100、数100、国100、理(2)100、地歴・公民50|
|~|二次試験|英150・数150・理(2)150・面接150|
|BGCOLOR(#add6ff):後期|>|-|

-[[推薦入試>国公立医学部のAO・推薦率]]
|定員|25(地元出身者枠10・地域枠15)|
|評定平均|記載なし|
|出身地|制限あり(県内高校出身者のみ)|
|浪人|1浪可|
|科目|共通テスト900、出願書類（調査書，推薦書，志願理由書）、面接|

*解説 [#h41daf2e]
-長野県松本市に位置する総合大学である。旧制松本医科大学を前身とする[[新制八医科大学]]の一つである。大学は8学部8研究科を有し、学部学生数9000人、大学院生数1800人、計11000人程度が在籍する。医学部は6年間一貫して松本キャンパス。国立医としては珍しい全学と医学部が同キャンパスの大学である。
-日本一標高が高い(621m)医学部でもある。松本市は盆地なので夏は暑く冬は寒い。しかし、寒冷地ではあるが積雪は少ない。
-関東圏とのアクセスが良好で新宿〜松本間はJRなら2時間半、バスなら3時間程度である。格安バスを使えば最安1500円で新宿まで行けるため、東京に約3千円で日帰りで遊びに行ける。長野という観光資源の豊かな土地に位置しており、楽しい大学生活を送る事ができるだろう。
-非医学部を含めた大学の規模としては新潟大学（全学生12000人）と同程度かやや小さい。県の人口規模も同程度であるが、新潟市は北陸地方から人が流れてくるのに対して、松本市はどうしても周囲からの人の流れは悪い。関東からのアクセスは決して悪くはないが、関東からは中京圏や北関東の方がアクセスはよく、大学の選択肢も多い。そのため、人口基盤の割には大学の規模が大きく、学生の下限のレベルは印象よりも低めになる。一方で、長野県に魅力を感じてレベルが上でも敢えて信州にという受験生も多く、結果として上限下限の幅は広くなる。
-国公立医学部の中では中堅レベルの難易度である。地方国立でありながら120名中95名を一般入試で募集する学力重視の形態を取っている。面接点の配点が150点あるが、熊本大学の様に基本的には満点が取れ面接落ちもない。再受験生には前世紀の頃から一貫して寛容で有名で毎年25歳以上でも10人近く受かっている。2018年は40代男性も合格している。上述の「比較的関東地方に近い」という性質は[[山梨大学医学部]]に共通し、関東圏の国公立医学部に届かない受験生が選択する大学でもある。ただ、「比較的近い」だけであって、山梨医ほど近接してないので、山梨医ほど偏差値は高騰しない(山梨は後期しか募集していないのも偏差値高騰の原因だが)。松本市であるため程よく関東圏と距離が取れているのであろう。
-全国の医学部の中でもトップクラスにクリーンな入試制度を取っている。
また年齢別の合格率も公表している。
https://www.shinshu-u.ac.jp/faculty/medicine/admission/medical-info/r2_mf.pdf
-2013年までは2次試験の学科試験は数学と面接・小論文(センター試験900点+数学150点+面接小論文)という珍しい入試形態であったが、14年以降に現在の形に変更された。現在はセンターの比率が低いので毎年数人は7割台での合格者もいる。共通テストの結果が悪くても２次試験で挽回可能な大学と言える。

*入試の変更点 [#ubf0aea2]
**2021年 [#y249effb]
-地学の選択不可

*一般入試対策 [#o81ab1cf]
**英語 [#lce7fd6e]
例年長文読解総合問題が3題、長文を読解したのちに内容について英語で答える英問英答形式の英作文問題が1題という編成である。90分の試験時間で、長文の内容は多岐にわたり、英文量はそこそこ多く、設問も記述式であるため速読力が要求される。2019年の英問英答問題の最終設問は、実質自由英作文で解答欄は162mm×8行。

**数学 [#aaf81e83]
大問5つで120分。ボリュームはあるが地方国立大としての難易度は標準。誘導が少ないのが特徴であったが、2016年から誘導になる小問が多くなってきた。

新課程からの過去問分野(旺文社の入試問題正解で△は「基礎」★は「やや難」☆は「難」)
2015年前期は、２次関数(II)、★不等式の証明と確率(II＋A) 、★２項定理(II+III)、円の方程式と漸化式(II+B)、微分の不等式への応用(III)
2015年後期は、曲線と面積(II)、加法定理(II)、2次関数(II)、定積分(III)、★微分と方程式(III)
2016年は、★確率(A)、体積(III)、★定積分と数列(III)、△数列(B)、★複素数平面(III)
2017年は、平面ベクトルと三角比(IIB)、図形の面積と最大最小(II)、微積分(III)、アステロイド曲線(III)、数列と漸化式(B+III)
2018年は、平面ベクトルの内積(I＋B)、漸化式(B)、微積分(III)、加法定理(II)、☆ド・モアブルの定理と整数(III＋A)
2019年は、場合の数と数列(A+B)、△定積分(II)、微分法積分法と不等式(III)、整数(A)、加法定理(II)

**物理 [#ce1267a4]
大問4つで2016年は力学、波動、電磁気、熱力学、4問中2問は1部他学部と異なる問題であった。2017年は力学、熱と仕事、電磁気、原子からの出題で全問全学部共通となった。2018年は力学、光波、コンデンサー、熱力学、2019年は、バネと振動、弦の振動、電磁気、分子運動。難易度は重要問題集で対応できるレベル。答えのみを書かせる形式であり、部分点は期待できない。

**化学 [#e157e92a]
大問4つで基本的に全学部共通。理論から無機、有機とまんべんなく出題される。難問奇問ではなく標準レベルの問題を着実に解けるようにしよう。広く知識を身につけ、ミスのないよう心掛けたい。

**生物 [#pb1ad374]
大問4つ。記述問題が多く出題されるので物理選択者と比べて面倒である。
16年度は記述量は合計で700字超、17年度は合計で800字近くに達し、これに加えて「解答用紙の枠内に収まる形で理由を説明せよ」といった問題も加わるので書かねばならない文字数はさらに多くなる。描図問題や計算問題も毎年出る。ただし最近は物理などと比べての不利さは無くなりつつある模様。
(合格者からのコメント)
やはり差がつくのは数学と英語です。ちなみに過去入試担当者に確認した際、理科の科目間調整はあると明言されました -- 
2017年度は物理化学選択約350人中81人合格(合格率23％)、生物化学選択が約150人中19人合格(合格率13％)であった。
2019年度は物理化学選択約339人中67人合格(合格率20％)、生物化学選択が約158人中33人合格(合格率21％)であった。

**面接 [#d54356a6]
受験番号により、朝8:20集合と昼12:20集合の2グループに分かれる。朝のグループは全員の面接が終わり再面接者の番号が呼ばれるまでは全員帰れないため、解散時間は午後2時ぐらいになる。食事の持ち込みを勧められる。電子機器の使用は禁止だが、待機時間中に飲物を飲んだり読書したりすることは可能。面接試験の遅刻は一切認められないので注意。昼のグループは、再面接に呼ばれなければ面接が終了後順次解散となる。
受験生6人、面接官3人の集団面接30-40分。考えればわかるが、面接者の数が多いので(入退出や面接官による説明にかかる時間まで考えると)実は1人当たり3〜4分しかしゃべる時間はない。よって面接終了後は意外とすぐ終わった気持ちになる。
　出願の際に志願調書を提出する。志願調書の内容は志望理由8行、卒後将来の希望6行、自分の長所短所の質問5行といった一般的な質問から、ボランティア活動や社会活動などで夢中になったこと5行などの質問もある。
　集団面接であり、前半は全員に同じ質問がされ、後半は個々に面接官が気になったことを聞く。

-最近感動したことは
-どんな医師になりたいか
-高校の部活動
-大学ではどんな生活をしたいか
-志願書に書いた内容について
-研究医を増やすために大学は何をすべきか
-リーダーシップをとった経験
-つらかった出来事、そこから何を学んだか

***再面接 [#s23027c6]
受験生1人に面接官3人の形式。いわゆる多浪生や再受験生だけとかではなく、現役生などでも気になった人はすぐに呼ばれるのが特徴であり、よって呼ばれる数はかなり多くなる。再面接を受けても受かる人は沢山いるので恐れることはない。

*入試結果 [#q46b76b2]
**合格者得点 [#x15f53c1]
|年度|満点|最高点|最低点|平均点|共：2次|受験者|合格者|
|2021|1050|941.2|830.6|859.9|450：600|323|101|
|2020|1050|906.5 |770.1|813.0|450：600|310|101|
|2019|1050|967.2|850.7|881.1|450：600|444|106|
|2018|1050|937.0|818.2|852.5|450：600|411|107|
|2017|1050|955.5|861.4|886.3|450：600|439|102|
|2016|1050|950.9|807.2|839.3|450：600|399|104|
参考：https://www.shinshu-u.ac.jp/faculty/medicine/admission/medical-info/disclosure.php

**年齢別入学者数 [#zdfe7415]
|年|性|18歳|19歳|20歳|21歳|22歳|23歳|24歳|25歳|26歳|27歳|28歳|29歳|30〜34歳|35〜39歳|40歳〜|計|
|2020|男|19|28|5|6|1|4|||2|||1|2|||68|
|~|女|29|16|4|1||||2||||||||52|
|2019|男|30|23|15|7||1|1||1|||1|1|||80|
|~|女|12|17|8|1|||1|||||1||||40|
|2018|男|31|28|9|1|6|1|3|2|1|1|1||2||1|87|
|~|女|12|13|6|2||||||||||||33|
|2017|男|27|29|12|1|3|2|1|1|3|1|1|1|1|||83|
|~|女|15|16|5||1|||||||||||37|
|2016|男|31|21|8|2|3|2|2|3|1|2|2|||1||78|
|~|女|15|17|5|2|1|||1||1||||||42|
参考文献：https://portal.niad.ac.jp/ptrt/table.html


*大学生活 [#hdefb3bd]
大学入学後の成績上位3名は学費免除。再受験生は単位認定を24単位まで受けられる。

**立地 [#ec45909b]
全学教育機構は医学部のある松本キャンパスにあり、全学部1年生はここで学ぶ。ただしいわゆる蛸足大学でもあるため、2年生以降卒業まで松本に居続けるのは人文、経法、理学、医学部だけである。つまり、医学部医学科で1年から6年まで同じキャンパスで学べる数少ない大学の一つである。
少し足を延ばせば安曇野、白馬など自然豊かな観光地に行くことができる。寒冷地ではあるが積雪は少ない。
県内でも通学可能地域からの入学者は少数で、車での通学も禁止されていることから、大学近くに下宿している人が多い。医学部でも意外に寮生はいる。松本駅まではバスで15分。
駅前は良くも悪くも小さめの地方都市という感じ。松本キャンパスの周囲は1K、1DKといった学生用のアパートは非常に多い。また、北に行くほど標高が高くなり、キャンパスの北側に住むと、通学が楽だが帰宅が大変、南に住むと通学が大変だが帰宅は楽ということになる。大学周辺はスーパーがたくさんあるので生活には困らない。

**単位認定 [#f5300b06]
大卒者であれば20単位ぐらい認定してもらえる。

-数年前に入学した在学生です。単位認定はした方がいいですよ。大体２０単位は取れます。特に、物理・微積・化学は人によっては苦しむので、前も理系だった方は単位認定をすると楽です。それとどれがどの単位で認定できるかの突き合わせが結構大変なので、早めに前の大学のシラバスと成績証明を手に入れたほうがいいですよ。
--参考までにどの科目が認定されたか教えていただけないでしょうか？理系だったのですが何を申請するかで迷ってます。
---微積・物理とかは講義名もほぼ同じなので認定できると思います。他に、一般教養系で「哲学」「文学」「ドイツ語」などがつくものを、シラバスの説明と付きあわせて少しでも引っかかりそうなら申請してみれば、案外認定されます。講義の名前は完全一致する必要はないので。英語はTOEICで認定を受けるので、申請が別枠です。
参考：当サイトコメント欄2016年3月18日

TOEICのスコアで本人の申請に基づきそのスコアにより，１年次に修得すべき英語の単位として認定される制度がある。
スコアリポートは，申請時より過去２年前までのものが有効。
|TOEIC点数|認定される単位数||
|860以上|４単位：認定||
|780以上|３単位：認定|FAEは1単位のみを認定|
|700以上|２単位：認定|FAEの単位を除く|
|600以上|１単位：認定|FAEの単位を除く|

なお、初修外国語(第2外国語)の必修はない。

*コメント [#e418b8b2]
**過去のコメント [#bb242781]
[[コメント/信州大学医学部2013年12月以前]]
[[コメント/信州大学医学部2014年1月〜3月]]
[[コメント/信州大学医学部2014年4月〜2015年1月]]
[[コメント/信州大学医学部2015年2月]]
[[コメント/信州大学医学部2015年3月]]
[[コメント/信州大学医学部2015年4月〜2016年1月]]
[[コメント/信州大学医学部2016年2月A]]
[[コメント/信州大学医学部2016年2月B]]
[[コメント/信州大学医学部2016年2月C]]
[[コメント/信州大学医学部2016年3月A]]
[[コメント/信州大学医学部2016年3月B]]
[[コメント/信州大学医学部2016年3月C]]
[[コメント/信州大学医学部2016年4月]]
[[コメント/信州大学医学部2016年5月〜6月]]
[[コメント/信州大学医学部2016年7月〜9月]]
[[コメント/信州大学医学部2016年10月〜11月]]
[[コメント/信州大学医学部2016年12月]]
[[コメント/信州大学医学部2017年1月A]]
[[コメント/信州大学医学部2017年1月B]]
[[コメント/信州大学医学部2017年1月C]]
[[コメント/信州大学医学部2017年2月A]]
[[コメント/信州大学医学部2017年2月B]]
[[コメント/信州大学医学部2017年2月C]]
[[コメント/信州大学医学部2017年3月A]]
[[コメント/信州大学医学部2017年3月B]]
[[コメント/信州大学医学部2017年4月]]
[[コメント/信州大学医学部2017年5月〜7月]]
[[コメント/信州大学医学部2017年8月]]
[[コメント/信州大学医学部2017年9月]]
[[コメント/信州大学医学部2017年10月〜11月]]
[[コメント/信州大学医学部2017年12月〜2018年1月]]
[[コメント/信州大学医学部2018年2月]]
[[コメント/信州大学医学部2018年3月]]
[[コメント/信州大学医学部2018年4月〜12月]]
[[コメント/信州大学医学部2019年1月〜2月]]
[[コメント/信州大学医学部2019年3月]]
[[コメント/信州大学医学部2019年度]]
[[コメント/信州大学医学部2020年4月〜12月]]
**現在のコメント [#k7c8ac4b]

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