九州の医学部 の変更点

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#author("2023-09-24T02:25:38+09:00","","")
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[[医学部と地域]]

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*土地と大学 [#h11cb275]
-九州は東京や大阪といった二大都市圏から遠く離れた西方に位置し、本州とは異なる島であるため地域的一体感が強い!
-中心地は朝鮮半島や中国大陸への玄関口にもあたる福岡市である。
--九州ではほぼ北端にあるが南端の鹿児島にまで勢力が及ぶ。
-地域内中央部には熊本市があり、こちらも九州各県に勢力が及ぶ。
-福岡県で福岡市とともに一つの核を成す北九州市はかつて石炭採掘業や製鉄・鉄鋼業の発展とともに栄えてきた。現在は構造不況のため人口が減っており、九州全体としても日本の中心からは遠いという地理的不利性と人口の東方移動とともにやや斜陽化しているきらいがある。
-九州は1300万余の人口規模があり、それは北海道の倍以上もある。
-九州は上述のように1300万人の人口を擁するが、人口規模としては[[東海地方の医学部]]（1150万人）と同程度である。一方で、面積は九州4451万km2、東海2934万km2であり、人口密集度は大きく落ちる。県をまたいだ交通機関も東海に比べて発達しておらず、一極集中がしづらい。九州大学を頂点としながらも、各県の国公立大学もそれなりの権威がある。
-人口は東北、中京、中国・四国地方と比べても多く、それらの地域から優秀層を集める九州大学は一流大として君臨している。
-[[九大>九州大学医学部]]からは九州中央部にある熊本大、北九州にある九工大、九州にも勢力が及ぶ広島大といった中核大各校回り、それらから九州各県の地方国立大に回るという大学の基本ヒエラルキーがある。
-三大都市圏を擁する首都圏、関西、中京に比べると地域的広がりを持つために人口密度は低くなり、そのためもあって大学序列はやや疎である。
-[[九大>九州大学医学部]]に自宅通学可能な人は[[九大>九州大学医学部]]への執着が非常に強くなりがちだが、これは自宅通学可能な位置に上位または下位のランクの大学がないことによる。
-逆に中核大がふさわしい学力の人が[[九大>九州大学医学部]]特攻して地方国立大ランクの私大（マーチや関関同立）に入学するというケースが多くなりがちで、このあたりの事情は東北における宮城県・北海道における道央と似る。

*医学部の序列 [#p0364141]
-上述の一般学部を含めた序列とは少し異なる。九州には[[旧帝国大学]]、[[旧六医科大学]]、[[新制八医科大学]]、[[新設医科大学]]の全てが揃っている。そのため、医学部の序列構造は綺麗であり、トップに[[旧帝国大学]]の[[九大>九州大学医学部]]、次に[[旧六医科大学]]の[[長崎>長崎大学医学部]]、[[熊本>熊本大学医学部]]が続き、[[新制八医科大学]]の[[鹿児島>鹿児島大学医学部]]、[[新設医科大学]]の[[佐賀>佐賀大学医学部]]、[[大分>大分大学医学部]]、[[宮崎>宮崎大学医学部]]、[[琉球>琉球大学医学部]]となる。人口比からすると十分な選択肢を取れるラインナップであり、超上位層でなければ九州地方内で受験は事足りる。加えて九州に目立つ大企業がない事から、九州の優秀層の医学部志向の強さは全国的に見てもトップクラスの強さであり、医学部の格を意識する人がかなり多い。

|~分類|~大学|~[[立地偏差値>国公立医学部立地偏差値]]|~[[ストレート卒業率]]|h
|[[旧帝国大学]]|[[九大>九州大学医学部]]|64|79.8%|
|[[旧六医科大学]]|[[長崎>長崎大学医学部]]|51|82.9%|
|~|[[熊本>熊本大学医学部]]|47|77.4%|
|[[旧六医科大学]]|[[熊本>熊本大学医学部]]|47|77.4%|
|~|[[長崎>長崎大学医学部]]|51|82.9%|
|[[新制八医科大学]]|[[鹿児島>鹿児島大学医学部]]|47|94.9%|
|[[新設国立医大>新設医科大学]]|[[佐賀>佐賀大学医学部]]|45|85.8%|
|~|[[大分>大分大学医学部]]|35|90.9%|
|~|[[宮崎>宮崎大学医学部]]|37|76.4%|
|~|[[琉球>琉球大学医学部]]|33|80.3%|
|[[旧設私立医大>旧設医科大学]]|[[久留米:https://www.saijuken.com/swiki/index.php?%B5%D7%CE%B1%CA%C6%C2%E7%B3%D8%B0%E5%B3%D8%C9%F4]]|42|75.9%|
|[[新設私立医大>新設医科大学]]|[[産業医:https://www.saijuken.com/swiki/index.php?%BB%BA%B6%C8%B0%E5%B2%CA%C2%E7%B3%D8]]|41|82.9%|
|~|[[福岡:https://www.saijuken.com/swiki/index.php?%CA%A1%B2%AC%C2%E7%B3%D8%B0%E5%B3%D8%C9%F4]]|51|68.2%|
表：九州の医学部の序列


-九大を頂点とし、以下、旧六の長崎、熊本、旧設の鹿児島、各県新設の3国立大学（琉球を含めると4）と続く。
-人口に比して国公立大学医学部の数は多く（1300万人に対して8校）、密な序列構造を形成している。
-[[新設医科大学]]の教授陣はほとんど[[九大>九州大学医学部]]卒で埋め尽くされており、教授への道を考えるなら[[九大>九州大学医学部]]が有利なのは言うまでもない。ただ、[[長崎>長崎大学医学部]]と[[熊本>熊本大学医学部]]は[[旧六医科大学]]で伝統校のため自大出身である程度確保している。また2大学とも自県の関連病院を抑えており、[[九大>九州大学医学部]]の下僕になっていない。[[長崎>長崎大学医学部]]と[[熊本>熊本大学医学部]]なら、九州人の感覚では研究等の成果や旧制五高時代からの歴史、また立地も相まって、[[熊本>熊本大学医学部]]の方がやや上とされている（ただし大学令により正式に大学に昇格したのは[[長崎>長崎大学医学部]]が先である）。ただし、近年の予備校(Castdice.TV)の調査では[[長崎>長崎大学医学部]]が二番手であるとの見方がある。
ちなみに私立の[[久留米:https://www.saijuken.com/swiki/index.php?%B5%D7%CE%B1%CA%C6%C2%E7%B3%D8%B0%E5%B3%D8%C9%F4]]と[[福岡:https://www.saijuken.com/swiki/index.php?%CA%A1%B2%AC%C2%E7%B3%D8%B0%E5%B3%D8%C9%F4]]は蚊帳の外である。ただ[[久留米:https://www.saijuken.com/swiki/index.php?%B5%D7%CE%B1%CA%C6%C2%E7%B3%D8%B0%E5%B3%D8%C9%F4]]は[[旧設医科大学]]で多くの開業医を送り出してきたため、福岡で開業医になるなら国立より良いかもしれない。北九州にある[[産業医科大学:https://www.saijuken.com/swiki/index.php?%BB%BA%B6%C8%B0%E5%B2%CA%C2%E7%B3%D8]]も産業医育成の特殊な大学であり、ランキングに入れるには無理がある（ただ九州人は国立に落ちた場合は、国立後期日程と[[産業:https://www.saijuken.com/swiki/index.php?%BB%BA%B6%C8%B0%E5%B2%CA%C2%E7%B3%D8]]の2次試験日が同じため、[[産業:https://www.saijuken.com/swiki/index.php?%BB%BA%B6%C8%B0%E5%B2%CA%C2%E7%B3%D8]]を受験する場合も多い）

参考:https://www.youtube.com/watch?v=hE-_sLFXl2U　

**付録 [#k381a1ee]
九州には[[久留米大附設:https://www.saijuken.com/school/index.php?%E4%B9%85%E7%95%99%E7%B1%B3%E5%A4%A7%E5%AD%A6%E9%99%84%E8%A8%AD%E9%AB%98%E7%AD%89%E5%AD%A6%E6%A0%A1]]、[[ラ･サール:https://www.saijuken.com/school/index.php?%E3%83%A9%E3%83%BB%E3%82%B5%E3%83%BC%E3%83%AB%E9%AB%98%E7%AD%89%E5%AD%A6%E6%A0%A1]]という全国的に有名な超一流進学校があり、この2つが九州のツートップである。特に久留米附設は[[九大>九州大学医学部]]に20人以上進学し、毎年一大勢力を築いている。ラ･サールも以前に比べると勢いが落ちたが、相変わらず[[九大>九州大学医学部]]・[[鹿児島>鹿児島大学医学部]]への進学者は多い。、[[青雲:https://www.saijuken.com/school/index.php?%E9%9D%92%E9%9B%B2%E9%AB%98%E7%AD%89%E5%AD%A6%E6%A0%A1]]もかつては附設、ラ･サールとともに九州御三家の一角とされていたが、近年は凋落気味である。

**付録�� [#n5066440]
[[旧帝国大学]]・[[旧六医科大学]]が多いため、当然立地が良い所が多い。[[九大>九州大学医学部]]・[[長崎>長崎大学医学部]]、[[熊本>熊本大学医学部]]はどれも市街地にある。ただし、[[熊本>熊本大学医学部]]は近隣に風俗街があるため景観としては他二大学に著しく劣る。[[鹿児島>鹿児島大学医学部]]は市街地の中心からはやや外れるが、一応市内からも良いアクセスである。
[[新設医科大学]]の[[佐賀>佐賀大学医学部]]、[[大分>大分大学医学部]]、[[宮崎>宮崎大学医学部]]、[[琉球>琉球大学医学部]]は市街地から離れていて、[[宮崎>宮崎大学医学部]]は特に辺鄙な場所である（全国ワーストだと思う）。

**難易度 [#w9c15661]
格については上で述べた通りだが、難易度に関しては[[九大>九州大学医学部]]を除いて各大学でそこまで変わらない（佐賀と宮崎はやや落ちるが）。九州No.2の[[長崎>長崎大学医学部]]も難易度は国立医中堅レベルで収まる。そう考えると[[長崎>長崎大学医学部]]は難易度の割にお買い得な大学と言えるのではないだろうか？

*再受験・多浪寛容度 [#j527a27b]
基本的に伝統校ほど再受験・多浪に寛容であり、九州の医学部は[[旧帝国大学]]・[[旧六医科大学]]が多いため、まさにそれに該当する。特に[[熊本>熊本大学医学部]]は[[滋賀医科大学]]と並んで全国の再受験・多浪生が候補に入れる大学である。同じ[[旧六医科大学]]の[[長崎>長崎大学医学部]]も[[熊本>熊本大学医学部]]と並んで高齢受験生の巣窟的存在である。
[[九大>九州大学医学部]]も寛容だが如何せん入試難易度が高いので候補に入れる人が少ない。


*[[長崎>長崎大学医学部]]と[[熊本>熊本大学医学部]]の関係性 [#eb9fa827]
この二校の関係には議論が尽きないが、結論としてはどちらも[[旧六医科大学]]で、大変ハイレベルな大学と思われる。似たような土地に同格の大学があればそれは当然なんらかの影響はある。似て非なる例に[[北信越地方の医学部]]の金沢と新潟があるが、こちらは立地が離れすぎていて意外とかち合ってない。
基本的に[[長崎>長崎大学医学部]]の倍率が上がれば[[熊本>熊本大学医学部]]が下がり、[[長崎>長崎大学医学部]]の倍率が下がれば[[熊本>熊本大学医学部]]が上がって地雷化する。この2大学は同じ[[旧六医科大学]]でレベルも似ているため、例年倍率面でシーソーの関係になる。上述した2021年度入試に於いても当てはまるだろう。
どちらが上かは言及することは難しいが、上述されているように、[[熊本>熊本大学医学部]]はナンバースクール第五高等学校の系譜があり、政令指定都市という立地の重要性もあり、[[熊本>熊本大学医学部]]がわずかに上とする見方がある。ただ、[[長崎>長崎大学医学部]]は世界に２つしかない被曝都市であり自らも被曝しながら研究を続けた永井博士の如己堂が現存しているなど医学への志、歴史的重要性は非常に高い大学である。 先述したが、予備校の調査では九州のNo.2は[[長崎>長崎大学医学部]]との見方が強い。

*過去問集[#je813aa8]
-[[九州大学医学部過去問集 :https://shotosha.com/medical-school/kako/kyushu-u-kako]]
-[[長崎大学医学部過去問集:https://shotosha.com/medical-school/kako/nagasaki-u-kako]]
-[[熊本大学医学部過去問集:https://shotosha.com/medical-school/kako/kumamoto-u-kako]]

*他地域 [#je813af3]
[[北海道の医学部]]
[[東北地方の医学部]]
[[首都圏の医学部]]
[[北信越地方の医学部]]
[[東海地方の医学部]]
[[関西圏の医学部]]
[[中国四国地方の医学部]]

*コメント [#a0faf335]
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